Justin=Line=Carmine


【容姿】
 白金の髪はやや細くストレートで、肩ほどに切り揃えられている。夏場は括ることが多い。肌は白く、血色は一般的だが嫌な赤みはない。
 アーモンド形の目に筋の通った鼻、やや薄い唇。彫りはそこまで深くなく、柔和な雰囲気の顔立ち。瞳のディープマゼンタばかりが鮮烈。銀縁の伊達眼鏡は、強すぎる瞳の印象を和らげるためにかけ始めたのだと語る。
 184cmの72kg。やや手足が長く、まあまあ均整の取れた体型。昔なにかスポーツをやってましたか、という風。しかしどちらかと言えば細身かもしれない。
 僅かにエルフの血が混ざっており、全体的な雰囲気は似たような人間より洗練されているというか、端麗な様子。
 人と接することが多い職業柄、身だしなみには人一倍気を使っており、爪の先までよく手入れされている……が、右手の五指がない。普段は芯を入れた手袋を嵌めて見た目を補い、また補助アームの付いたブレスレットをつけて機能を補っている。


【能力と過去】
 エルフの血の為か、常人よりも心肺機能が少々虚弱。激しい運動を長時間行うと呼吸困難になる。また、どういうわけか「自分の手で魔法を使う」事が出来ない。
 その代わりにマジックアイテムに対する親和性が非常に高く、よほど特殊なアイテムでない限り初めて見たものでも使いこなすことが出来る。
 そんな性質を活かしていた、元・アサッシン。技術は二流、職業人としては箸にも棒にもかからない感じで、そもそも仕事として殺しを請け負ったことは殆どない。単にシティシーフギルドの末端構成員だった、という方が正しいか。
 右の五指は足抜けの時に失ったもの。たぶん、ワイヤー使いだったからそんな選択になった。人には「中古のスカイバイクを買ってみたら摩り下ろす羽目になった」と語っている。
 因みに地元民。十五の時に街を出、十年ほどで帰ってきて、それから約三年になる。


【精神】
 仕事上の付き合いなど対外的には、概ね顔立ちどおりの柔和な人物を演じる。実際の性格はだいたい悪い。非常にスネているというかスレており、何かにつけて批判的、自分の領域に踏み込まれることを好まず攻撃的になり、言動がいちいち刺々しく、気に入らない好意にはまるで感謝せず文句をつけるような性質。巨大な自己嫌悪・自己不全感を抱えており、それが外部に向けられているという雰囲気。
 幼少期から形成された本質的な性格としては、従順で甲斐甲斐しく疑う事を知らず、物事をありのままに受け止めるような面があるらしい。この辺りはあまり緊張していない時に突発的な出来事があった場合などに表出する。また、とてもブラコンであり、"兄"に対しても性格の悪さは概ねなりを潜める様子。

 自己不全感の裏返しか、メサイア・コンプレックスのような傾向があり、「何か」に対して心と力を傾けることで肯定感や精神の安定を得ようとする。
 加えていわゆるトラウマ由来の性恐怖症を持っており、三十前後の女性もやや苦手。諸々含め、なんとか解消したいとは思っている。


【近況】
 "兄"と同居中。幸福感が実際的なものなのか、コンプレックスが満たされる為なのか判然としない中、恐怖症を克服すべくその手の専門書を探す。


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